技術というものは、ある程度突き詰めると、そこに「統合」という可能性が生まれてきます。
つまり、複合する技術同士を組み合わせて長所をより伸ばし、短所を補い合うという発想です。
これは、たとえば会社の合併など、様々な面においてよく見られる方法ですね。
無駄を省き、出力を上げるという意味では、統合というのは非常に有効な手段です。
この統合は、太陽電池においても行われています。
HIT太陽電池と呼ばれる商品が、それに該当します。
HIT太陽電池は、単結晶シリコン太陽電池と薄膜シリコン型太陽電池を統合したハイブリッドの太陽電池です。
コスト面でどうしても高くついてしまうものの、発電効率が非常に高い単結晶シリコン型。
コストはかなり抑えられているものの、効率という面で劣る薄膜シリコン型。
その二つを統合させることで、効率を上げてコストを抑えるという狙いの下に生まれた商品なのです。
ただ、近年においてこの技術は必ずしもその狙い通りになっているかというと、そうとは限りません。
というのも、HIT太陽電池は、単結晶シリコン太陽電池よりも単位出力あたりの価格が最も高くなっているのです。
コスト面の削減という意味では、必ずしも上手くはいっていないということですね。
ただ、価格が高いからといって、それが必ずしも商品として不利かというと、そうとも限りません。
発電効率は非常によく、狭い屋根でもソーラーパネルを設置できるというメリットがあるからです。
この技術によって、より一般家庭にソーラーパネルの設置数が増えたといえるでしょう。