シリコンを使った太陽電池は、かつて単結晶シリコン型太陽電池と多結晶シリコン型太陽電池が主流となっていました。
ただ、近年では一般家庭が太陽光発電を導入する件数がかなり増加しており、その影響もあって、コスト面において単結晶シリコン型太陽電池の需要が減り、より安価な技術が求められるようになりました。
それに応える形で誕生したのが、薄膜シリコン型太陽電池です。
アモルファスシリコン型とも呼ばれている薄膜シリコン型太陽電池は、その名の通り、非常に薄い「シリコンの膜」を使用します。
ガラス基板等にシリコンの膜を蒸着し、それを基盤として使用するという方法で、シリコンの量は結晶型の二つと比較すると、実に100分の1程度に抑えられています。
高価なシリコンがコスト面のネックとなっているシリコン型太陽電池にあって、薄膜シリコン型太陽電池は、非常に大きなコスト削減を達成した商品といえるでしょう。
ただし、コスト面をかなり抑えた反面、電気変換効率は他の結晶型の二つには劣り、7?10%という数字になっています。
この変換効率は、太陽電池の中ではかなり低い部類に入ります。
よって、ソーラーパネルを設置する場合、環境や面積によっては、発電量が厳しい状況になる可能性も否定できません。
とはいえ、欠点らしいところはそれくらいで、価格を抑えられるというだけではなく、ソーラーパネルの弱点でもある温度変化による発電量のムラも最小限に抑えられるという長所もあります。
近年で最も注目を集める太陽電池といえるでしょう。